ネルシャツ(フランネルシャツ=Flannel shirt)柔軟性が高く、その毛羽立ちがやわらかくて弾力性に優れ、保温性も高い素材のシャツ


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ネルシャツ(フランネルシャツ=Flannel shirt)のはじまり

ネルシャツの素材である、フランネルは、その生地に類似したものが16世紀のイギリス・ウェールズ地方にあったとされます。

フランネルはウェールズの平織物が徐々に進化していき、当初は短い繊維のウールから作られていましたが、20世紀には絹や綿との混合素材が見られるようになりました。

ネルシャツ(フランネルシャツ)の作り方、ブラッシング

平織りだけでなく綾織のものもあり、織り目は片面もしくは両面がブラッシングされて毛羽立っていることから織り目自体が毛羽で隠されています。これは織った後に一度ブラッシングされて毛羽立たされ、染色などの後、二度目にブラッシングされて毛羽立ち作業が行われるからです。

ブラッシングは、繊細な金属ブラシによって布をたたくことで、紡績糸から細い繊維を持ち上げることで毛羽立ちさせます。

生産される商品は、衣類やシーツ、パジャマなどで、経糸(たていと)と緯糸(よこいと・ぬきいと)を交互に織る、平織りや、23本おきに交互に織る、綾織りがあります。

無地だけでなく、様々な模様が施されており、ウールと合成繊維から作られることもあります。

フランネルのズボンはスポーツでもクリケットで人気が高まり、1970年代まで使用されていました。

ネルシャツ(フランネルシャツ=Flannel shirt)の素材の種類

ネルシャツ(フランネルシャツ=Flannel shirt)の素材の種類

フラノ

厚手でしっかりとした素材のフラノは、一見するとフェルトのような風合いで軽くて保温性に優れており、ブーツにも使用されています。その柄は霜降りや縞模様などの折柄や様々な模様を後染めすることもあります。フランネルの略称として呼ばれたりもします。

フランネレット(Flannelette)

綿素材で薄くて軽量なフランネレットは、一般的に緯糸(よこいと・ぬきいと)は経糸(たていと)よりも荒く、緯糸を毛羽出すことで作られています。ブラッシングされた毛羽は短いものも長いものもあり、片側・両側の両方が毛羽立ちされます。無地または模様のデザインが施されます。

コットン・フランネル(Cotton flannel)

丈夫な綿織物のコットン・フランネル(Cotton flannel)は片面だけブラッシングされて毛羽立ちされています。

ウィンシエット(Winceyette)

ウィンシエット(Winceyette)は両面にブラッシングされて毛羽立ちのある織物を意味している「wincey」から名づけられた素材で軽量の綿織物です。スコットランドでは、リンジー・ウールジー(linsey-woolsey)といいます。

セイロンフランネル(Ceylon flanne)

セイロンフランネル(Ceylon flanne)はウールと麺の混合物の生地です。

ベイビーフランネル(Baby flannel)

ベイビーフランネル(Baby flannel)は主に子供服に使用される軽量の生地のことを言います。

おむつのフランネル(Diaper flannel)

おむつのフランネル(Diaper flannel)は両面が毛羽立ちしている綿の生地でおむつを作るのに使用されます。

ネルシャツ(フランネルシャツ=Flannel shirt)の愛好

カナダやアメリカ合衆国では、寒い地域のブルーカラーの労働者が特に気に入って着用しています。

森に住む人や森林の管理人や農民が使用するだけでなく、一般的な大人や子供にとってはパジャマとして愛用されています。

近年では、グランジ・ミュージック(ニルヴァーナやパールジャム)やメタル・ロック、オルタナティブ・ミュージック、ギャングスタ―ラップなどのミュージシャンが演奏中に好んで着ていたことから世界的に人気が加速し普及が促進しました。

オーストラリアのメルボルンやシドニーの一部、ニュージーランドの一部では下級の階層の者が着用するものとして軽蔑の対象となっています。

ネルシャツ(フランネルシャツ=Flannel shirt)の言葉の別の意味、スラング

・オーストラリアのスラングでは、フランネレットが「flanno」「flanny」と呼ばれ無礼者や無法者が着る服とされています。

・イギリスとニュージーランドでは、フランネルはタオルの意味で使用されることもあります。

・イギリスでは、フランネルは、質問に答えない、答えをはぐらかす、おべんちゃら、などの意味で使用されます。

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まとめ

・ネルシャツの素材、フランネルは16世紀からイギリス・ウェールズ地方に存在していた。

・フランネルは最初はウール素材だったが、絹や綿、合成繊維との混合素材に進化した

・金属ブラシによって細い繊維を毛羽立たせているところがフランネルの生地の特徴

・織り方は平織りも綾織りもある

・フランネルの生地には厚手のしっかりとしたフラノ, フランネレット、コットン・フランネル、ウィンシエット、セイロンフランネル、ベイビーフランネル、おむつのフランネルなどの生地がある

・グランジやメタルオルタナティブなどのミュージシャンが使用して世界的に普及した

・フランネルは一部の地域で軽蔑的に使用される場合がある